先日、下記のブログを投稿しました。
デジコミに最適かも。格安な固定用アンテナをテストしてみた。その1
デジコミに最適かも。格安な固定用アンテナをテストしてみた。その2
Twitterでそのことを投稿すると、デジコミで自作のアンテナは違法だという指摘を受けました。
以前、あるアンテナメーカーの方から、自作でも問題ないという話を聞いていたのですが、少し心配になりました。もちろん、アンテナの形式や利得は守る必要がありますが。
違法だと指摘を受けた直後、ある方より詳しい説明をいただきました。少し手を加えますが、その方の説明を下記に備忘録として掲載しておきます。
結論は、自作もオッケーと言うことです!
こんばんは。
仕事で通信機器の技適を多く取得してきた者です。
そもそもアンテナに技適というものはなく、無線機器の認証を申請する際に記入したアンテナの形式・利得が使用可能なアンテナとなります。
デジコミは絶対利得2.14dBiまでのアンテナしか使用できないので、基準アンテナである1/4λ接地型、1/2λ非接地型が使用できる最大利得のアンテナとなります。
デジコミのアンテナに認定品という物は存在しません。そんな認定制度自体ありません。パーソナル無線ではメーカー団体がやっていましたけどね。で、自作は可能です。その際に利得測定も不要です。
なぜなら1/4λ GPは基準アンテナです。理論値で絶対利得2.14dBiなのです。
そもそもメーカー品のアンテナであってもバラツキはありますし、1本1本測定して出荷している訳でも無い…横道に逸れました。
無線機器の認証を受けた際のアンテナでなければならないと言う方がいますが、認証時はあくまでも書類で形式・利得を記入しているだけ。無線機の検定時にアンテナを検査してもらってもいない。
そもそも、認証を受けた際にアンテナ…というのであれば、無線機より後に商品化されるアンテナは使えないという理論になりますよね。そんなことはありません。申請時のアンテナ形式・利得に合致したアンテナならば使用可。自作も可能です。
実際に私はデジコミもデジ簡も自作1/4λアンテナです。
管轄部署である総通の陸上部に勤めている友人に見せましたし、フリラ界のアンテナ警察の話をしたら笑っていましたよ。
無線機器メーカーは変なものを使われてそのとばっちりを食らってもいけないし、変な物つないで故障しても行けないので自作アンテナを推奨するような事はしない。
面白いのはデジコミではアイコムとアルインコの対応にも差がある。
アルインコはメーカー製以外については凄く否定的なスタンス。この辺りはメーカーの考え方、そしてOEMというアルインコとしては何らの責任を負いたくない考えが出ているのかも知れません。エレメントを切り詰めて行って1/4λにしてデジコミに使う事は”法的には”問題ありません。それを使って無線機が故障した場合は保証の対象にならない。
そういうことです。そうそう。ついでに… 最近古い市民ラジオに手を加えて技適取り直してる方達がいますよね。その方に聞いてみたら分かりますが、認証機関での測定は無線機のアンテナを使っての測定はしません。内部に設けた測定端子に測定器を接続します。アンテナは書類に仕様を記入します。一緒のことですね。
デジ簡もそうだったというのは驚きでした。たぶん、デジ簡で自作アンテナ使っている人がいたら、私も違法だよって注意したかもしれません。(ただし、絶対利得2.14dBiを超えるアンテナのような場合、注意が必要ですね)
その後、少し調べてみたら、ある方が総通から「1/4λや1/2λのフルサイズでしたら誰が作っても理論値2.14dBiですから自作もOK、配布もOKとのことです。技適の範囲内でやってくれとのことです」というのを引き出しているではないですか! もうそれで充分でしょう。またわざわざ別の総通に問い合わせて、グレーな返事をもらっても仕方ないように思いませんか。
アンテナ自作する人は、自己責任。メーカー品しか使わない人は、それで結構。
それよりパワーアップしたり、高利得アンテナを付けたり、明らかな違法を無くしましょう。 無理かな?
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