AZDEN PCS-5800H ファン回らず 

10mFM

PCS-5800Hが最近のお気に入り

なぜここまでAZDENの10mFM機を集めてしまうのでしょう。
それは、私がアマチュア無線を始めた40年ほど前、憧れの無線機だったからです。いや、いろいろ他に無線機は持っていたのですが、なぜか手が届かない。開局以来10mFMが好きでありながら、AZDENは持っていない。
ちなみにその時の固定局は、FT-102を送信機として、受信機を2mのハンディー機IC-02N+自作のダウンバーター(送信機能もあった)という組み合わせでやっていました。IC-02Nにはスキャン機能もあったので、非常に便利だったのです。耳もFT-102に比べ、そこそこ良かった。
車は、アイコムIC-900を経て、長い間TM-741,742シリーズを使っていました。どちらも、オプションの10mFMユニットを入れてです。

いつ、最初にAZDENの無線機を手にしたか忘れましたが、ここ十数年のことだと思います。ネットでオークションも始まって、AZDENへの思い入れが爆発したんでしょうね。

PCS-5800発売時のアツデンのマークとロゴ。マークの”P”の意味はわかりますか?

10mFM機は、PCS-2800に始まって、4800、5800、6800、7800、7801と発売されてきました。最も憧れたのは4800。あのスキャン時のLEDが流れるのがたまりませんでした。ただ、10W機しかありません。ハイパワー機が登場したのは、5800からで、PCS-5800Hという型番になりました。

2023年の西日本ハムフェアで歴代AZDEN機を積み上げて展示した。5800までがテンキーが付いている。

テンキーがあるフェースが好きで、ハイパワーが出せるとなると5800Hとなるんですね。しかも、5800のみに”スキャンロックアウト機能”があるんです。これは、指定したメモリーだけ、スキャンリストからはずすことができるというものです。スキャンしてて、ノイズ等でしょっちゅう止まる、そんな時に便利な機能です。

お気に入りのPCS-5800H ただ、実際に使うことはほぼ無いという・・・

ファンが回らない

10W機であるPCS-5800にはファンがありませんが、45Wにハイパワー化されたPCS-5800Hには放熱板にファンが付いています。

5800Hは、このファンが回らなくなる故障が多いようです。私が手に入れた2台もファンが回りませんでした。温度とか関係なく、送信すると回るというものです。
1台は、ファン自体の故障でした。Amazonで適当なファンを選び、付け替えだけでOK。ちなみにサイズは、40mm X 40mm X 20mm の12Vです。今回、安いこれを購入。
もう1台は、ファンはOKですが、ファンを回す12Vがかかりません。Xに投稿したところ、7L4BQFさんより、ふたつの部品を交換して修理できたとのこと、また、回路図をJQ1ABR各務OMから送っていただけました。(その後、アツデンさんのウェブサイトでも公開されました)

これだけの単純な回路なんだけど・・・

Q503は2SC562-Oとなっていますが、実際は2SA562-Oが付いています。回路図もPNP型ですね。これとQ504を交換すればいいのですが、ここまでいきつくのがちょっと面倒です。

本体からパワーアンプ部を取り外し、さらに基板と放熱板を分離させます。交換するパーツは右上、黄色いコンデンサの左にあるトランジスターです。

何とか交換できました。半田面にはチップ部品もあって、ちょっと苦労しました。

この103=10kΩ の抵抗は、回路図にはありません。プルアップ抵抗というらしいです。
取り外したトランジスターをチェック、2SC562は壊れています。DTC114TSは問題無さそうなのでそのままテストしてみましたが、ダメ。DTC114TSの到着を待って交換。

交換後のテストです。PTTラインの8Vを加えると、リレーがカチッと鳴り、ファンの接続端子に電圧がかかります。OKです! 今度は組み上げ。電源とアンテナのラインは半田付けが必要です。PTTを押すと、無事ファンが回るようになりました。

定格の45W出ない・・・

前の記事「アツデン PCS-5800H の修理」でも書いたのですが、定格は出力45Wなのですが、実測30W程しか出ていません。7M4HXT長島OMより2SQの太いコードに交換しているというアドバイス、そこで2SQ(14AWG)の平型ヒューズをネットで購入しました。ところが送ってきたのが細い18AWG、まあヒューズ部分だけでも取り替えてみましょう。

下の透明のヒューズボックスから、上の平型ヒューズに交換した

定格の45Wは出ませんが、40Wまでは出力できました。まぁ、これで充分でしょう。
喜んで、テスト。PTTをカチカチ、ファンが動きます。 おーーーー (当たり前)

と、PTTを離しても今度はファンが回りっぱなしになりました。あれれ?

今度はファンが回りっぱなしになって修理

5800Hの電源スイッチをオフにしても回っています。まぁ、回路上、そうなるでしょうね。再び開腹。面倒だなぁ、ってそれを趣味にしているのですが・・・。
予想通り、2SA562-Oがお亡くなりになっていました。なんか回路上に無理があるんですかねぇ? またすぐ壊れそうで、ビクビクしながら使うことになりそうです。


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