FT-817ND DCプラグ先っぽ回収作戦

アマチュア無線

FT-817のDCジャックにプラグを差し込んでも電源供給されない、充電もできないという事件、そういえばいつも使っているDCケーブルではなかった、いつものは車に入れていたと思いだし、そのケーブルでやってみると何ときちんと電源供給できている。マジックか?
いや、何かそれ以外のプラグでは、どうも奥まで差し込めていない気がする。そうなると、力を入れて押し込んだりして結局ジャックを破壊してしまい、後悔するのがパターンである。ここは観察。

どちらもYAESU純正品。左が最初のFT-817に付いていた、ずっと使っていたDCケーブル、右はその後買ったFT-817ND未使用だったもの。先の黒いプラスチック部分が無くなっている。

この先っぽ、黒先とでも呼んでおこうか。黒先の野郎は、大事なFT-817NDのDCジャック奥深くに潜んでいるのである。

肉眼、いや老眼では見えないのである。拡大鏡プラス、スマホで撮影、拡大したもの。きれいに残されているのがわかる。

こういう時は、まずググるに限る。すると、「はずれたDCプラグの先に瞬間接着剤を付けて先込み、2~30分後抜くと一緒にとれる」ってな事を発見。こりゃいい!
瞬間接着剤というのは、なぜか家にあるよな気がするけど、無いか、あっても使えない状態というのが多い。あの全容量の4分の1をも使い切ったことがないという、何か不思議な商品である。案の定、工具箱のちょっと高そうな瞬間接着剤、ガチガチで終了している。明日、DIY店で買うか~。

この先端だけに瞬間接着剤を塗らなくてはならない。

結論から言えば、ダメ。3回やった。もう意地になり、瞬間接着剤を塗ったくってやろうかと思ったが、こういう暴走が、抜けない→力任せに抜く→DCジャック破壊(おまけに基板も破壊)というこれまた後悔のパターンになるので、いさぎよくこの手段を諦めた。

今度はTwitterに助けを求める。
「安全ピンを伸ばして、先っぽを熱して黒先に差し込んで抜く」
憎たらしい黒先をいじめるには最高の方法だと感心しつつ、実行する。
またこれ結論から言えばダメだった。黒先を溶かしている感じはするが、抜くと黒先に穴をあけただけでスポッと抜ける。
精密ドライバーで破壊するというのもあって、つついたりいろいろやるがダメ。

いかなる事をされても、FT-817NDの奥に潜んだままの黒先。もうボコボコになっているのがわかる。

どうなっているのか、時々スマホで撮影して拡大して確認するが、なんか吐き気がしそうな感じ。なぜ取れないんだ・・・。みんな取れているらしいのに、よほど私のテクニックが悪いのか、日頃の行いが悪いのか。
そうそう、「アース側の接点を押し込んで、FT-817をさかさにするとストンと落ちる」というのもあった。もちろん試したけど、瞬間接着剤攻撃、熱攻撃、破壊攻撃をすでに受けている黒先は言うことを聞いてくれない。
ただ、救われる(と思われる)のは、黒先に細い金属棒を当てて回すと、まだ回るって事。本体への接着や熱融合はまだ無いようだ。
決断しなくてはならない。もはや黒先に白旗を揚げて、今後新たなDCケーブルを使うときには、その時は黒先か黄先か知らんけども、先っぽを破壊して使い続けるか、まだ黒先救助に向かうか。
「針」
そこにこのキーワードが届く。実はクリップではなく実際には細い金属棒の工具を使っていたのだが、「針」がいいと。さっそく針を熱し、黒先に突き刺す。

突き刺すときは、黒先に確実に突き刺すように、プラス側のピンにできるだけ近いところに刺した。

おお、良い感じである。
そっと針を持ち上げる。お!
黒先がちょっと浮かんだ気がする。

が、何かひっかかったのか、抵抗力が無くなり、針だけが抜ける。これはいけるぞ!
今度は、突き刺して引き抜きつつ、アース側の接点を押し込んでみることにする。これは手がもう一本欲しいような作業だ。本体を両足で挟み込み、スポットライトを当て、ルーペグラスをして、左手で精密ドライバーを使い、針をゆっくり持ち上げる。

ボロボロになった黒先がついに現れた!

テレビ番組で「幸せを感じるのはどんな時ですか」みたいな街頭インタビューがあるが、まさしく今こそ、その時である。もう飛び上がって喜びたいほどである。大いにインタビューにも答えてあげたい。が、「無線機の奥に黒い先っぽがひっかかってて、頑張って抜けたとき」と言っても、変人扱いカット間違いなしだろうな。
いやぁ、それにしても不思議なことに、今まで黒先の野郎と憎んでいた気持ちはすっかり潜めてしまい、この小さな破片に何か、いとおしさまで感じるのはなぜだろう。(捨てたけど)

苦労の末、やっととれた黒先。結構厚みがあるのがわかる。これでは新しいプラグは差し込めない。

しかしまぁ、こんなもんでFT-817が使えなくなるのだから。そもそも、こんなところ欠けるか?
Twitterでは、「私も同じ」「原因はそれだたのか!」というコメントもきて、結構同じ破損被っている方がいるんだなと思った。しっかり「YAESU」と刻印もあるわけで、まぁ「八重洲さん、宜しくね」としか言いようがないかな。あ、今のFT-818NDのDCケーブルはどうだかわかんない。今回破損したのは、FT-817初期のものだと思う。

で、私は無事修理できた、ということで完了なのだが、Twitterではさらに有効と思われる対処方法が寄せられたので、記載。AKIさん、ありがとうございます。
アカの方からQSP 反対側から「針」でつついて押し出した。 そうです。
筐体開けて、内側のコネクタの部品にわずかな隙間があるので、そこからプッシュします。

アカの方からQSP 反対側から「針」でつついて押し出した。 そうです。
筐体開けて、内側のコネクタの部品にわずかな隙間があるので、そこからプッシュします。

なるほど!でしょう。 フタ開けるのを面倒がってしまった。こちらの方が確実容易かもしれません。

で、お約束ですが、これみて作業される方。当然ですが自己責任ですからね~

終わろうと思ったら、何か荷物が届きましたよ。

FT-817のバッテリーはショボいので、これに替える方が多いそうな。WINDCAMP 3000mahポリマーリチウム電池 いつもの留さんからお安く購入。留さん、ありがとう。

今回の修理?で、FT-817を可愛がってやらなくちゃと思うようになりまして、純正のバッテリーが寿命なのか使い物にならないので、Facebookでお世話になっている留さんから買いました。これで充電端子は別になります。ん?ということは、今回苦労したDCジャックは不要ってこと? あはは。
あと、817 escort ってのも欲しいんだけど、ヤフオクでも結構なお値段。そうだ、Z-817もあるんだった。使ってやんなきゃね。

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